インタビュー 森田光一

CrossOver法律事務所は、新興企業の企業価値の永続的向上を支え、真に付加価値のある業務を提供するプロフェッショナルファームでありたいと考えています。プロフェッショナルファームとしての当事務所の姿勢に興味を持たれた方は、是非ご連絡ください。(カジュアル面談も受け付けています。)
PROFILE
森田 光一(弁護士)
2020年北海道大学法学部卒業、22年一橋大学法科大学院修了。23年に1人目の新卒採用としてCrossOver法律事務所に参画。
CrossOverとの出会いと成長の環境

森田弁護士は、CrossOver法律事務所として1人目の新卒採用でした。「新卒」という観点では知名度も決して高いとは言えないCrossOverをどこで知りましたか?また、どのような理由でCrossOverを選んだのでしょうか。
森田光一弁護士(以下、森田):司法試験の選択科目が独禁法だったこともあり、漠然と弁護士になったら企業法務を扱いたいと考えていました。また、大手思考はそれほど強くなく、全員の顔と名前が一致する規模の事務所で働きたいと考えていました。アットリーガルなどで事務所探しをしているときにCrossOverを見つけたのがきっかけで、個別訪問に応募しました。
CrossOverの弁護士と何度も話すうちに、弁護士として「クライアントのビジネスに伴走すること」のおもしろさを垣間見ることができ、「弁護士としてビジネスに関わること」の意味を深く考えさせられるようになりました。また、クライアントの企業価値を高めることを目標の一つとする事務所であるCrossOverに惹かれ、自分もその一員になりたいと思うようになり、最終的に入所を決めました。
CrossOverの採用や選考に特徴はありますか?
森田:候補者にとっても重要なポイントだと思いますが、CrossOverは事務所や所属メンバーと候補者の間に業務や人物像等についてギャップが生じないことを重視しているので、面談や食事など、互いを知る機会が何度も設けられます。もしかするとウェブサイトの情報だけでは厳しそうな事務所に見えるかもしれませんが、直接話すとどの弁護士も気さくで話しやすい人ばかりです。
できたばかりの事務所で、かつ同期がいない事務所を選ぶことに不安はありませんでしたか?
森田:周囲からは「同期がいた方が良いのではないか」と言われることもありましたが、個人的にはそれほど気にしていませんでした。同期の有無よりも、一緒に仕事をする弁護士の人柄を重視しました。面接や食事の場で繰り返し話をすることで、所属メンバーの人柄や考えなどを知ることができましたし、所属メンバーに対するギャップや不安がない状態で入所できました。
森田弁護士から見てCrossOverはどんな事務所ですか?
森田:クライアントの企業価値を高めることに重きを置く事務所だと感じます。法律的に正しい答えを出すだけでなく、それに加えて、「企業価値を高めるためにどんなプラスアルファの助言ができるか」ということを真剣に分析・議論し、考え抜く事務所です。
プラスアルファの価値を提供するために森田弁護士が心がけていることは?
森田:クライアントにとってより良い助言につながるよう、クライアントの率直な意見や考えをインプットしてから検討するよう心がけています。入所後すぐは、文献情報や現時点で持っている情報だけで考えてしまいがちでしたが、適切な検討を行うためには自分から必要な情報を取りに行くことやクライアントと一緒に疑問点を問い直すことも大切だと学びました。特に先ほど話に出た「法律プラスアルファの助言」をするためには、誰よりも会社のことをご存知のクライアントとのコミュニケーションの持つ意味は大きいです。そのため、クライアントと積極的にコミュニケーションを取るようにしています。1年目からこういったクライアントとの積極的なコミュニケーションは任せられています。
森田弁護士が考える「CrossOverの良いところ」は?
森田:「1年目から幅広い案件に深く関われる」という点は、この事務所に入って良かったと感じる点です。他の事務所でも難易度の高い案件に関わることはできると思いますが、CrossOverでは1年目であってもいわゆる「作業」的な業務が中心になることはなく、チームの一員として、案件の方針についてしっかり考えることが求められます。大きな責任が伴う仕事を任せてもらえるので刺激にもなりますし、より早く、より多くの経験を積むことができます。また、固定のパートナーの下につくのではなく、所属メンバーのそれぞれと一緒に案件を進めています。
私自身、困難な局面を迎えているクライアントの案件に入所1週間程度で参加しました。大変なことも当然多かったですし、一歩目をどう踏み出して良いか分からない状況でしたが、一緒に案件に入るパートナーがしっかりとフォローしてくれましたし、1人の弁護士として対等に扱われ、議論や意見交換も積極的に行いました。
新人弁護士にとって、教育環境は重要なポイントだと思います。CrossOverはどういう教育方針といえますか?
森田:CrossOverでは「共同学習」という考え方を重視しています。それぞれの弁護士の「学び」を積極的に共有し合うことで、互いに気づきを与え、共に成長し、強い組織になることを重視しています。「学び」の定義を広く捉えていることが特徴で、クライアントの企業価値の向上に貢献する能力を向上させることを「学び」として広く定義しています。そのため、受験生時代のように判例、最新法令を学ぶことにとどまらず、交渉や不確実な状況の下での意思決定のフレームワークを具体的な案件においてどのように活かせたのかを学ぶこと、パートナーの出向先であった東証、官庁、スタートアップの内部ではどのように考えられているか、非常勤メンバーからVCでは何が起きているのかを学ぶことも、広く「学び」の対象として捉えられ、共に学んでいくことが推奨されています。
いわゆるOJTを通じての学びはどのようなものでしょうか。
森田:私自身も、入所初日から4つの案件に入りました(笑)。いわゆる座学がなく、いきなり案件に参加することについて不安に感じる人もいるかもしれませんが、CrossOverでは、「案件をアサインして放り出す」ということは一切ありません。例えば私が初めてデューディリジェンス業務を担当したときも、過去のサンプルを共有しながら事前に説明の時間を取ってもらえましたし、案件の進行中も、方針の意図するところや抑えるべきポイントを丁寧に指導してもらえます。ですので、「よく分からないけど取りあえず何かやらされている」といった状況になったことはありません。また、1年目であっても弁護士として対等に扱う風土なので、「森田さんはどう思う?」とよく聞かれ、私の意見をもとに議論をするということも多いです。
実務を通じた学びと未来のキャリア

新人弁護士が案件に参加しながら学んでいくスタイルは珍しくはないですが、その場合も補助的な役割から入ることの方が多い印象です。始めから意見を求められ、議論する環境があると、成長速度が格段に変わってきそうですね。
森田:経験豊富なパートナーからもたらされる学びはもちろん多いですが、若手だからこそ気付くことがあったり、キャリアに関係なく、その人独自の視点や経験がなければ出てこなかった新しい考え方なども、共に学ぶからこそ得ることができる貴重な資産です。したがって、経験豊富なパートナーから若手が一方的に教わるのではなく、それぞれが互いに教えあい、成長していく雰囲気です。また、事務所自身が変革に前向きで、新しい法律事務所の在り方を常に模索しているので、若手に期待される役割も他の事務所と一味違います。
案件以外にも、週に1度のペースで「研究会」が開催されます。研究会は、原則として全員参加で、法的知識の習得を目的にするのではなく、さきほどの「共同学習」を目的にしています。実際に事務所が手掛けた案件を元に、法的知識を現実の案件でどう活かすことができるのか、法的知識だけでは解決できない事案をどう検討し、対応したのかを共有します。そして、さらなる価値の出し方、経験の活かし方について活発な議論がされます。「法的には正しいかもしれないが、それがビジネスとしては正解だったのか」といったようなことまで議論されます。また、外部の方をお招きし、所内で講演し、交流をさせて頂く機会も多くあります。私が入所してからは、著名なインハウス弁護士、ファイナンシャルアドバイザーの経営者、現役の官庁の担当官、AI研究者らにお話をして頂き、交流をすることができました。
若手にとっては良い環境ですね。
森田:非常に勉強になりますし、入所当初は即座に理解することが難しかったトピックもありましたが、今は再度そのトピックの話になると理解できる範囲が広がっていて、そういうときにはちょっとした成長を感じられます。また、どこが理解できていないのかを確認するいい機会でもあります。法律以外の観点も色々出てくるので大変な時もあるのですが、弁護士の仕事の広がりの可能性を感じます。私自身も、業務等に関連して有益な論点やポイントがあった際には、共有しています。私も「共同学習」の一員だと感じる場面です。
CrossOverに所属する弁護士はどのような働き方をしていますか?
森田:強制出社ではありませんが、特段用事がない限りは基本的には全員出社しており、「出社推奨」という温度感でしょうか。ただし、「何時までに出社」といったルールはないので、人によって出社時間や、オフィスの滞在時間は異なります。私は9時ごろには出社しています。また、家では集中できないタイプなので(笑)、平均すると21時くらいまでは事務所で仕事をしている日が多いです。執務室の中では、弁護士同士が案件について議論や相談をしている場面をよく目にするので、対面での対話を大切にしている事務所と言えるかもしれません。
森田弁護士は、今後、どのようなキャリアを積んでいきたいと考えていますか?
森田:CrossOverに所属する弁護士は、出向や留学などを経験している弁護士が多く、他業界で得た経験や知見を事務所やクライアントに還元しています。そんな姿を見て、自分も弁護士としての基礎をしっかり築いた後に出向などでプラスアルファの経験を積み、それを弁護士の仕事に還元していくようなキャリアを目指したいです。
CrossOverに入って、興味のある分野は変わりましたか?
森田:いまだに独禁法はおもしろいなと思います。ですが、CrossOverに入ったからこそ、証券やベンチャーキャピタル、企業への出向にも興味を持つようになりました。
来春(2025年4月)77期が新卒として3名入所することが予定されていますが、“先輩弁護士”として思うことはありますか?
森田:自分が入所するときには同期の有無やアソシエイトの有無などは気にしていなかったものの、期の近い方が入所されるのはやはり嬉しいなと感じます。他方、自分がCrossOverにとって初めての新卒採用ということもあって、若手のアソシエイト同士の関わり方はまだ固まっていません。今後、手探りで考えていくことになりますが、自分が失敗した経験などは共有していきたいなと思います。また、せっかく3人も入ってきてくれるので、若手だけの研究会などをやるのも良いかもしれませんね。
CrossOver法律事務所は、新興企業の企業価値の永続的向上を支え、真に付加価値のある業務を提供するプロフェッショナルファームでありたいと考えています。プロフェッショナルファームとしての当事務所の姿勢に興味を持たれた方は、是非ご連絡ください。(カジュアル面談も受け付けています。)
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