2024年度 インターン・エクスターンの声 14

弁護士になる職場やスケジュール感というのが具体的に想像することができました。

#クライアントとの関係性
#弁護士の交渉戦略
#弁護士に近い座席配置

エクスターンに参加してどうでしたか?

クライアントと長期的な関係のもと、クライアントの様々なステップに関われる様な働き方を志望しているとともに、スタートアップや企業の拡大に興味関心がありました。そこで、スタートアップのIPOの案件やM&A案件を多く取り扱う貴所を志望しました。 また、パートナーの先生方の全員が四大事務所ご出身の留学経験者であり、かつ出向経験も多く、扱う分野ごとの特徴や事務所ごとの雰囲気、キャリア形成としてどんな選択があるのか、弁護士事務所以外での経験も含めて色々とお話を伺うことができると期待して、貴所でのエクスターンシップに参加しました。

まず、弁護士としてクライアントと戦うこともある、というのが印象的でした。弁護士はクライアントの依頼に答えるものとして、あくまでクライアントの希望が通ることが優先で、それが法的に可能かどうか、法律を当てはめるにすぎないと想像していました。しかし、仮にクライアントの依頼が相手方を訴えることであったとしても、企業として今優先させる利益はなにか、訴えることのリスクと得られる利益は何かを比較検討し、長期的に訴えることがメリットになるか、訴えによらずともそのアクションをとることが今最善かについて、相手を説得するよりも前にクライアントを説得することがあるということが、非常に印象的でした。

また、全ての先生が最終的に必要なのは交渉力であるとおっしゃっていたのも印象的でした。これまで自分の思っていた「交渉」は、自分の立場を譲らずに済むこと、譲ったとしても最高値と最低値の間をとった中間値に収めることでしたが、先生方の「交渉」は、公正なポイントに収めることであり、そのポイントに収めるためにうまく相手の情報や、タイムリミットを使う、ということを学びました。相手に納得感や妥当感のある説得、交渉は今後も関係が続く上で重要だと考えますが、これをするためには、自分の主張に筋が通っていることが必要であり、その根拠となるのが、その主張があくまで公正なポイントである、ということなんだなと気づきました。
日常生活の小さい説得において少しずつ実践し繰り返し練習をしていきたいと思います。

これまで、企業法務の弁護士になるか、企業内弁護士になるか、事務所はどこにするかばかり考えていましたが、エクスターンを通して、どの事務所の弁護士になるかではなく、どんな弁護士になりたいか、どんなパートナー弁護士になってどんな案件をどんなクライアントと取り組んでいきたいかを考える様になりました。
先生方の共有してくださる案件を伺って、現在では、私も弁護士になってからも学び続け、まだ答えがない課題を自分の頭を悩ませて、模索して、一つの在り方として自らソリューションを提案できる様な弁護士になりたい、という目標が設定できました。今後これを実現するためのステップについて検討していきたいです。

この5日間で、全ての先生と2時間以上課題と関係なくお話しをさせていただく機会があり、またどの先生も質問に対して濁すことなく個人的見解として結論のある回答の仕方をしてくださったのが、とてもありがたかったです。
また、エクスターン生で個室に入り課題を検討するのではなく、先生方のすぐ隣のテーブルで課題検討をさせていただけたのが、直接ご指導いただいている時間以外においても、意見交換されている空気感の中に身を置けて、弁護士になる職場やスケジュール感というのが具体的に想像することができました。
さらに、随時各先生が今扱ってる案件や、過去の案件を説明してくださり、その時何に頭を悩ませたか、何が難しかったかを、特別法や指針、システムがわからない分野であっても一つ一つ紐解いて説明していただいたのが、学校では取り扱わない実務に入り込めた気がして、とても新鮮で、今まで見えなかった弁護士の世界が見え始めた気がしました。

特に印象に残っているプログラムは?

社長からの課題とVCへの訪問

社長から課題をいただいたり、VC企業に訪問させていただいたことで、企業法務を担うにはビジネスそのものに精通していなければならないし、新規ビジネスモデルや新しい技術によるビジネスが想像できない状態ではビジネス展開を見据えた契約書は作れず、常日頃からアンテナを高くし、各分野の新しい技術をビジネスに組み込まれるとどんな構造になるのか、について考察を強い続けることの重要性を感じ、法律だけわかっていても実務には対応できない、と強く衝撃を受けたと同時に、それをすんなり理解されたり、すぐ問題点を指摘される先生の姿には感銘を受けました。

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