インターン・エクスターンの声 Aさん

新興スタートアップ関係者とのセッション
Aさん
インターンシップに応募しようと思った理由は?
私は、弁護士を目指そうと思った当初、弁護士という職業は、医師と同じように、困っている人に手を差し伸べるヒーローのような職業だと思っていました。しかしながら、調べていくうちに、弁護士は医師と異なり、ある程度裕福な人が装備できる「武器」に近く、医師が目の前で倒れている人を、その資力を確認することなく助けられるのと同じようには弁護士は振る舞えないのだと知りました。それも、弁護士の意識の問題というよりは、制度的な問題としてそうなっているということです。そこで、いったん法学から離れ、経済学や統計学などの隣接諸分野を学習してみると、異なる視点から弁護士を志すきっかけを得ました。
経済学では、「パイの最大化」と「パイの再分配」を明確に区別し、前者を分析の対象とします。それは、前者が達成できれば、増えたパイを適切に分配することで、常にパレート改善ができるからです。このことを弁護士の職掌に当てはめると、一般民事や刑事は「パイの再分配」が適正に行われるよう補助する仕事で、企業法務は「パイの最大化」の実現に関わる仕事であるといえます。企業法務であれば、社会のためになすべきことと自己保存の必要とのジレンマに悩まされずに取り組むことができるのではないかと思い、企業法務弁護士を志すに至りました。
私は、以上のような理由から、スタートアップ法務や、M&A、パブリック・アフェアーズのような、社会のパイの最大化の実現に関わるような法務に興味があります。「パイの最大化」を通して社会をよりよい方向へ導く仕事である企業法務に関心があり、既存の枠にとらわれない先進的な仕事に携わりたいと思っています。そのことが、事務所がMISSIONとされている「境界」を超えるということとも親和的だと考え応募しました。
インターンシップに参加してどうでしたか?
小規模(少人数)事務所の内部の雰囲気を知ることができた
初日の訪問時は、私自身初めてのインターンで、期待と不安とが半分半分でしたが、みなさん気さくで優しく、歓迎ムードでお迎えいただき、ほっとしたのを覚えています。日程と時間が決まっているトークセッションと、3日間を通じて隙間時間にコツコツ進める課題という組み合わせははよく練られていたと思っておりまして、そのような組み合わせになっているおかげか、移動時間やホテルで休んでいるときなどに、「そういえば〇〇が問題になるかも」と思うなど、ずっと座って考えていては思い至らなかったかもしれないポイントに思い至るということもありました。
ベンチャー企業・スタートアップの経営者等内部に方から実際話を伺い、熱意や温度を肌で体感
スタートアップの起業家の方や、ベンチャー企業に転職されたインハウスの方など、通常の弁護士と異なる視点、マインドセットを持った方々と直接お話をする機会があり、キャリア像という長期的な視点で大変参考になりましたし、実務と学問を架橋するように作られた課題は、今後の学習のモチベーション向上や方針を立てるという意味で、短期的にも大変参考になりました。
インターンシップ通じて
インターンシッププログラムを通して特に印象的だったのは、事務所全体の雰囲気の良さや、先生方お一人お一人の人柄、キャラクターの良さです。トップダウンで意思決定をするのではなく、合議によって意思決定がなされる様子や、冗談を言いながら笑い合う関係であっても、年次に関係なく質問をして、それに対するお礼の言葉を欠かさない様子、移動時間や食事の際に、立場を超えて我々のためになる言葉をかけてくださる様子、最後食事の終わりの際、一言でも多く激励の持ち帰ってもらおうとされている様子など、日常的な所作や振る舞いからみなさんの雰囲気・人柄を感じることができました。なにより、所属されている方々がみな優秀でかつ人格者の方々ばかりで、毎日が刺激的で楽しかったです。盛りだくさんのプログラムで実りの多い3日間でした。
n数は1しかありませんが、絶対評価で最高のインターンだったと思います。
特に印象に残っているプログラムは?
ランチミーティングへ参加
実際に扱った案件の問題点、解決(処理)方法、結果について簡潔にまとめられた話に対して、忌憚なく高度な質問やアイデアが飛び交っている様子が印象的で、カッコイイと思いました。他の課題やトークセッションと異なり、プログラム感がないのに印象的でした。
将来携わりたい仕事は?
スタートアップ法務・M&A・パブリックアフェアーズ・ルールメイキング
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