2025年度 インターン・エクスターンの声 23
互いの意見を尊重し合い若手弁護士が主体性をもって学ぼうとする環境は、特に印象的でした。
#スタートアップ法務の実務
#ビジネスモデルを踏まえた契約書作成
#経営者と投資家の異なる視点を知る機会
インターンに参加してどうでしたか?
もともと企業法務に興味があり、せっかく弁護士になるなら専門性を持ちたいとの思いがありました。授業でIPOが企業の次の成長段階へ進むための極めて重要なステップであって、それに向けて弁護士という立場で、企業の体制構築やリスク管理など多岐にわたる貢献ができることを学んだことから、経営者の希望を法的な観点から実現していくスタートアップ法務という分野に興味を持つようになりました。こうした背景から、スタートアップ法務の実務を直接学びたいと考え、今回のエクスターンシップに参加させていただきました。
実際のビジネスモデルをもとに考える契約書作成が印象に残っています。契約書作成の課題では、経営上のリスクと法的知識のつながりを意識することの大切さを学ぶことができました。具体的には、経営者のヒアリングを通じて、事業構造・展望を把握し、どのような点に法的リスクが潜んでいるのかを検討しました。契約書を作成していく過程で、経営上生じ得るリスクをいかに回避できるか、また実際に契約を締結する相手方に納得してもらえるか、といった観点から、いずれの条項を残し、追加し、削除するのかを検討することで、依頼者の要望をビジネス的な観点からどの程度反映できるかという点を学ぶことができました。通常の学習の際にでてくる契約書は、実務のものほど複雑ではなく、既に完成されたものが多いため、上記のような観点から契約を捉えることはなかったので、非常に新鮮で貴重な学びを得ることができました。また初日に課題をいただき、最終日に実際に経営者の目の前でプレゼンするという一つの目標に向けて、限られた時間の中で、「こだわること」と、「一定程度妥協すること」の大切さを学ぶことができました。
アソシエイト弁護士の方から、就職時に代表弁護士が親身に相談にのってくれたという話を伺いました。また実際に事務所内の雰囲気に触れる中で、依頼者のために、という共通の目標のもと弁護士同士が議論を重ね、学びを共有し、さらに自らの意見を持ち一人の弁護士として主体的に活動することを求められていることを知りました。こうした経験を通じて、このような丁寧で温かい雰囲気の法律事務所で働きたいという思いが一層強まりました。また、IPOに向けたデューデリジェンスを会社ごとに最適化して行うという実務の在り方を伺い、ゴールに向かって依頼者に沿った業務をしていくことができると考え、よりスタートアップ法務という専門性の高い分野への関心も深まりました。
特に印象に残っているプログラムは?
懇親会や勉強会を通じた事務所理解と経営者・投資家との交流
懇親会、事務所内での勉強会への参加、経営陣等とお話しする機会は、スタートアップ法務やCrossOver法律事務所を知るうえで、大変有益なものとなりました。パートナー弁護士との懇親会やアソシエイト弁護士の方々との交流を通じて、それぞれの弁護士キャリアの歩み方、日々の意識を直接伺うことができ、また司法試験、修習等に関する悩みの相談から、CrossOver法律事務所を選んだ理由や若手からみた事務所の雰囲気にいたるまで所感を伺うことで、事務所全体の温かさや風通しのよさを実感しました。また事務所内での勉強会では、実際に担当した案件に基づく問題点や解決策を内部で共有し、議論する姿勢が深く印象に残りました。なかでもパートナーだけでなく、アソシエイトにも積極的に発言の機会が与えられていること、互いの意見を尊重し合い若手弁護士が主体性をもって学ぼうとする環境は、特に印象的でした。さらに経営者の方と直接お話しする機会を通じて、経営者からみた法的事項、ビジネス上の観点、将来を見据えた経営判断の重要性を学ぶことができました。一方で、ベンチャーキャピタリストとの交流を通じて、資産運用者としての立場から意識している点やスタートアップの成長性やリスクをどのように評価しているのか、を伺うことができました。このように経営者と投資家という異なる立場からの視点に触れることで、スタートアップをより具体的に理解できるプログラムでした。
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